今日の卵子が一番若い

 しばらく前から「妊活」という言葉がよく使われるようになりました。不妊治療が話題になることも増え、以前と比べると多くの方が「年を取ると妊娠しにくくなる」という意識を持つようになっています。結婚年齢も、初めて出産する年齢も上がり続けていますが、「妊娠したいから治療をしよう」と考えたときには、あまり待たずに早い時期に検査・治療に向かっていただきたいと思います。

さて、卵子の老化についてですが、卵巣にある卵子の数は37~42歳くらいで急に減ります。また、ひとつひとつの卵子も老化します。

老化した卵子は、染色体の異常を起こしやすくなります。大きな異常があると、受精できたあとにも、死産、赤ちゃんのハンディキャップの原因、卵管内で育ちが止まる(不妊)という形などになります。

年齢が高くなってきた方(35~44歳)の妊娠率は、タイミング指導の場合0.3~5%、人工授精では0.5~8%、体外受精では2~25%と報告されています。

卵巣年齢の検査をすると、実際の年齢以上の卵子の減り方をしている方も少なくないですし、男性側もこの数10年間で全体的にが悪くなっているようです。

婦人科を受診したり、不妊の検査を受けることには大きな抵抗があると思いますが、どなたにとっても「今日が、残りの人生の中で一番若い日である」のですから、今日の卵子が一番若い、つまり妊娠しやすいと考えてみてはいかがでしょうか。

30歳以上の方は卵巣年齢のチェックAMHをお勧めします。

2020年08月23日